2017/11/26 18:00
VIATOREMチーフデザイナーの裕美です。
今回は「繰り返す流行」についてお話しさせて頂きます。
ファッション界ではここ数シーズン “80年代~90年代ファッション“ がトレンドですね、80年代~90年代と言えばファッション、アート、音楽など様々なシーンでマスターピースが生まれた最後の時代のような気がします!
ブログをご覧のまだ誕生されていなかった方々にはピンとこないかも知れませんが、2017年から2018年のGUCCIのコレクションをご覧になると雰囲気が伝わると思います。
デザイナーのアレッサンドロミケーレは80年代~90年代の煌びやかなレトロ感と独自の新しい世界観を見事にマッチさせトレンドセッターとなっています。
そして写真のセーターをご覧ください、原宿のビンテージを扱う店頭で撮影させて頂きました。バブル時代を経験されてきた方は「うわー懐かしいなぁー」と感じられるのではないでしょうか?90年代に流行したcoogi (クージー)というブランドのセーターです。
オーストラリア発祥のブランドで、当時ヒップホップラッパーをはじめとするセレブから火がついたあのセーターが先シーズンからじわじわと、ふたたびビンテージ界で流行しているのです。
流行真っ只中の当時は、欧米のコレクションブランドも類似したデザインをしており、多分にもれず日本のDCブランドも同じようなジャガードセーターを作っていました。
当時、日本ではドン小西のブランドが似ている物を作っており、漫才師のたけしさんが着用していたのが印象的でした。現在では古着業界界隈でたけしニットと呼ばれているそうです。
本物は現在も高値で取り引きされていますが、当時他社でコピーされた様々なcoogi風ニットもビンテージショップで多数見ることが出来ます。
カラフルな幾何学模様の立体的な編み地は 10代20代の若い世代の目にはにダサかわいく新鮮に映るのでしょう、メンズサイズのセーターを女性の販売員が個性的に着こなしていました。
タンスの奥にしまったままにしているのを思い出した方がいらっしゃいましたら、また袖を通してみるのも良いかもしれませんね。
コマネチ ^_^